ランド戦士の皆様
いよいよ南アフリカ総選挙が近づいてきました。
今回の2019年5月8日南アフリカ総選挙のポイントですが2つあります。
ポイント①ANCが59~61%で勝つことができるか?
ラマポーザ率いる与党ANCが勝つの当たり前という状況で…市場はANCの議席の割合が…
現在の62%の議席付近を維持できるか否かに注目しているようです。
南アフリカ国民議会議席数(2019年4月)
ANCは2014年の総選挙で69%の議席を保有していました。
それが現在62%に低下しています。
下馬評ではANCが59~61%ぐらいで勝利するのではと予想されており、これを下回るようであれば、ランドに影響が出そうです。
ポイント②ハウテン州でANCが過半数を維持できるか
この選挙の最大の注目はヨハネスブルグがあるハウテン州でANCが過半数を割る恐れがあり、もし過半数を割るようであればANCの権威が大きく低下しそうです。
現在のハウテン州議席
現在の予想ではANCが42.8%、DAが31.9%、EFFが13%で、投票率が70%に上がるようであれば、ANCは39%に下落し、DAが40%に上昇するとされています。
ラマポーザ大統領としては何としてもハウテン州は落とせないと必死のようです。
最後に南アフリカ3大政党の状況をお知らせします。
最後に南アフリカ3大政党の状況をお知らせします。
南アフリカ3大政党の状況
与党ANC
ANCは白人からアパルトヘイトを撤回させた党で英雄ネルソン・マンデラがシンボルとして有名です。黒人基盤の政党で数で圧倒している状況ですが、ズマ政権の腐敗問題で、支持低下が懸念されておりケープタウンがある西ケープ州では野党に転落しています。
野党第1党DA
ANCを追い上げている野党第1党のDAは白人系で党で、ラマポーザの土地補償無し収用に
大反対しています。
もともと白人基盤のDAですが、現在アパルトヘイト時代を知らない世代の黒人有権者からも支持が高まっているようで、興味深いことに現在、黒人のマイマネ氏が党首となっています。DA本拠地のケープタウンではANCを押さえ第1党です。
野党第2党EFF
野党第2党であるEFFは元大統領ズマに逆らいANCを追放されたジュリアス・マレマが立ち上げた党で過激な左翼として名を馳せています。
白人から土地を取り戻すために戦うことをスローガンに掲げ、ANCの政策ではぬるすぎる
と不満を爆発させており、若者層から支持が高まっているそうです。
ラマポーザが土地補償無し収用を加速しようとしているものは、このEFFに対抗するためでだと言われています。
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